
石垣島。そこは日本で最も美しい星空に出会える場所の一つです。2018年には、島の一部が日本初の「星空保護区」に認定されました。その象徴ともいえるのが、標高約197メートルの前勢岳(まえせだけ)山頂に立つ石垣島天文台です。
2016年に訪れた際、あの吸い込まれるような天の川に圧倒された記憶があるかもしれません。しかし、現在の石垣島天文台は、かつてよりも「計画的な準備」が求められる場所になっています。
天文台へのアクセス:暗闇のドライブを攻略する
天文台へは、市街地から車で20分ほど。県道208号線をバンナ公園方面へ進み、「前勢岳林道」の入り口を目指します。
我が家が訪れた時には駐車場が1つしかなかったように記憶していますが、 現在は天文台の第1駐車場(山道途中)」と、さらにその上、天文台のすぐ側にある「第2駐車場」の2段階になっています。
夜間の観望会に参加する場合、基本的には上まで車で登れますが、道幅は非常に狭く、ガードレールのない箇所もあるので、運転には注意が必要です。
夏場に注意したいのが生き物たちの道路横断で、 夜の林道には、セマルハコガメ(天然記念物)やヤシガニなどいるかもしれないので、スピードはできるかぎりゆっくりです。
予約は必須!4D2Uシアターと「むりかぶし」
我が家が行ったときには予約をしてから行きました。
九州・沖縄最大を誇る、口径105cmの「むりかぶし望遠鏡」を間近で見ることができます。「むりかぶし」とは八重山の方言で「群星(すばる)」を意味します。
立体メガネをかけ、宇宙の果てまで旅をするデジタル体験です。
2026年現在は、一部期間で2D版の上映も行われるなど、進化を続けています。

我が家は土星の観測をしました。土星はパソコンのモニタにはっきり映し出され、改めて、土星の環っかが存在を確認できました。私も小学生依頼の土星観測で、小学校の理科の先生に照準を合わせていただいて、望遠鏡を覗き込んだ記憶がよみがえってきました。

お子様にはぴったりの体験です。
夏の夜の「光る隣人」:ホタルと間違いやすい虫たち
石垣島といえば、春先のヤエヤマヒメボタルの乱舞が有名ですが、夏場も「光る生き物」たちが足元を彩ります。
もし、夏の夜道で足元にポツンと、動かない強い光を見つけたら、それはホタルの幼虫かもしれません。
石垣島に生息するオオシママドボタル(ヤエヤママドボタル)は、成虫だけでなく幼虫も光ります。
特に幼虫はかなり強く光るため、初めて見る人は「誰かライトを落とした?」と勘違いするほどです。
石垣島には9種類ものホタルがいるらしいので、見つけたら観察してみてください。

初めての夏、最高の一晩を過ごすために
夏の石垣島は日差しが強烈ですが、夜の天文台は山の上ということもあり、心地よい風が吹き抜けます。
しかし、そこは亜熱帯の森の中。訪れる際は以下の3点に気をつけてください。
- 服装: 夏でも長ズボンを推奨します。ハブ対策だけでなく、蚊などの虫刺されを防ぐためです。
- ライトの使用: 天文台付近では、星空観測の邪魔にならないよう、車のハイビームやスマホのライトは最小限に。
- 満月の前後を避ける: せっかくの星空も、月が明るすぎると天の川が見えにくくなります。可能であれば「新月」の時期を狙って予約を入れましょう。
北緯24度、南十字星も見ることができる天文台。
観測技術や施設のルールは少しずつアップデートされています。
まずは石垣島天文台の公式サイトで最新の予約状況を確認することから始めてみてくださいね。

